事業内容 |
演劇等公演の企画・運営、文化芸術の発信 |
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2023年5月19日〜23日、横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホールにて【チケット for LINE Hybird】を利用した「横浜ローザ」の公演が行われました。その際の様子や導入までの状況、今後の展望などについてお話を伺いました。
「横浜ローザ」公演のワンシーン
由愛様は、以前は役者としてもご活躍。現在は横浜夢座の事務局として、チケットの販売管理をはじめ、幅広く劇団の運営に携わっていらっしゃいます。
1.システムの導入経緯
2.導入の決め手
3.導入後初の公演について
4.今後の展望
5.取材を終えて
ー横浜夢座様の活動内容を教えてください。
舞台女優の五大路子が「横浜発の演劇を発信」を掲げて1999年に旗揚げしました。プロの役者さんをはじめ、一般市民の方からもオーディションで募り、発足した劇団です。今年で24年目になります。実は私もオーディション組なんですよ。以前は劇団で役者として活動していました。
コロナ禍前は、一年のうち本公演を1本、それに横浜ローザ公演、その他様々な公演やイベントなどを行っていました。年間5本くらいの公演を行うこともありました。しかし、コロナ禍が始まった2020年は本公演も「横浜ローザ」も中止となり、できなくなって…。 そんな中、唯一続けて公演できたのが「真昼の夕焼け」という朗読劇でした。
朗読劇「真昼の夕焼け」の様子
ーその販売方法ではどんな問題を感じていましたか?
紗幕を下ろしたり、斜めを向いて大きな声を出さないよう朗読するなど、工夫を重ねて公演することで、そこから朗読劇が子供たちの想像力を掻き立てるものだという新たな発見もできたんです。最近は横浜市内の小中学校の体育館で「真昼の夕焼け」を朗読した後に、夢育事業というワークショップを授業の一環として取り入れていただき、わたしたち役者が子供たちと一緒に触れ合い、考え、想像する力を未来へつなげる活動も始めました。
小学校でのワークショップ
来年は旗揚げ25周年でもあり、五大路子の舞台生活50周年の記念の年でもあるので、来年9月には記念公演を計画しています。
ーチケットシステムをご検討いただくきっかけは何だったのでしょうか?
代表の五大路子が今まで所属していた事務所から独立し、個人事務所となったことがまず一つのきっかけです。個人事務所となったことで、人手が足りなくなってしまいました。
去年までは観客の制限などもあり、席の設定も少なくしていましたので、なんとかやっていましたが、今年に入って通常の状態に戻り、席の設定も通常通りとなったので、どういうシステムを使ったらいいか、観客数を増やすためにどうやって宣伝したらいいかなど、検討する必要が出てきました。
代表の五大路子様
ー当社のシステムを知ったきっかけは何だったのでしょうか?
まず初めはインターネット検索です。たまたまインターネットで検索していたら【チケット for LINE Hybird】に行き当たりました。
—導入の決め手となったポイントはありますか?
実は、鶴見区のサルビアホールさんのこけら落としでうちが公演いたしまして。サルビアホールさんとはお付き合いがあったんです。サルビアホールさんが【チケット for LINE Hybird】を導入されているのを知り、システムに安心感を持てました。公共のホールさんが使っているシステムということで、導入してみたいな、と思ったんですが、うちのような年に数回の公演の劇団が使っていいのか、断られてしまうのでは…と心配でしたが。
横浜市鶴見区民文化センター サルビアホール様
(指定管理者 神奈川共立・ハリマビステム共同事業体)
導入事例はこちら
https://tfl.ic-product.jp/information/casestudy/yokohama_salvia-hall
ー他社システムと比較はされましたか?
色々なチケットシステムはあると思いますが、なんだかあまりピンとこなくて…。先々を考えて運用していくにあたり、何がメリットか?と考えた時に、やっぱりLINEは魅力的でした。今、連絡はほとんどLINEを使っていますし、友達登録も出来ますし。
委託のチケット販売など、様々な方面に手を広げてしまうと、さらに管理が大変になってしまいそうでしたし、自分達で負担なく管理できるのがいいかな、と。
ー実際にシステムを使ってみて、いかがでしたか?
初めは座席図を作るのに苦戦しました。客席が固定の劇場ではなく、自分たちで座席の配置や組み立てなどを行う会場だったんです。その座席図を作るのが大変でした。何度もやっているうちに、最終的には楽しくなってきましたが(笑)。
わからないことが出てきて、何度もページを行ったり来たりしたりもしましたが、一旦登録が終われば全部一覧になって見えるので、それはすごくありがたいなと思いました。
担当の方にも丁寧に説明いただきましたし。
ー公演当日はいかがでしたでしょうか?
当日のQRコード入場は、問題なく、みなさんスムーズにQRコードを出してくれました。QRコードが初めての方や、ご年配の方など「本当にこれで入れるの?」と、結構楽しんでくれていたみたいです。
公演に来ていただくお客様の年齢層が高めなので、導入するにあたってそこは心配していたのですが、お孫さんに聞いたりしていただいたみたいですね。70代の方でもQRコードで入場されていました。
ーチケットについて、困ったことはありませんでしたか?
実は、招待チケットがあったんです。その招待チケットの発券については、担当の方にご相談して対応しました。
窓口販売も多かったので、一般的な横長のチケットの形状で印刷できればよかったんですが、それが難しくて。ポストカードの形状のチケットを作成し、そこにQRコードを印刷しました。公演特別のポストカードを作成したことで、お客様に喜んでいただけました。
ーお客様からのお声はいかがでしたか?
やっぱり、使える人はすごく便利だと言ってくださっていましたね。
支払いのクレジットカードに抵抗のある方は何名かいらっしゃいましたが、本当に数名ですね。そういった方には、【チケット for LINE Hybird】で空いている座席を確認していただき、こちらで座席を確保して、当日印刷してお渡し、などの対応をしました。
やっぱり、自分で座席を選べる、というのが良かったみたいですね。システムを利用しなくても、初めの画面で空いている座席が確認できるので、この席とこの席が欲しいです、と電話をいただいて、こちらで押さえる、ということもありました。もう後ろの方の席しかありません…という状態でも、その中で自分で納得した席を選んでいただけるので、お客様にとっても良かったようです。
—システムを利用しての感想をお願いします。
やはり、空いている席をお客様自身で確認できるのはいいですね。それに、集計作業もとても楽になりました。やっぱりすごく便利だな、と使ってみて実感しました。
コロナ禍は大変でしたが、コロナ禍があったからこそ、いろいろな方法が出てきて、良かったな、と思っています。それがなかったら、システムの導入はしていなかったかもしれません。色々な面で、発展する転機だったと思います。
ー今後のシステム利用についてお伺いさせてください。
ちょっと先になってしまいますが、来年4月の横浜ローザ公演でも使いたいと思っています。それに、来年9月の記念イベントでも使いたいですね。
うちが主催ではない公演では、先方指定のチケット販売方法となってしまうのですが、自分達の手売分は【チケット for LINE Hybird】を使いたいとも考えています。
実は、横浜ローザ公演には北海道や関西の方も来てくれているんです。そんな方たちともLINEで繋がりができて、友達感覚でやりとりができるのもこのシステムならではだな、と思います。
来年4月にも横浜ローザ公演を予定されています
コロナ禍のつらい時期を乗り越え、やっと通常通りの公演ができることへの喜びと、今後の運営方法の検討。移り変わる時代、それに伴う変化と伝統の継続。
とても難しい課題を、弊社のチケットシステムが解決の一助となれたのであればとても嬉しく思います。
実際に、ご年齢の高い方にも問題なくシステムをご利用いただけていたことを伺い、私どももホッとしました。また、システムを利用せずとも座席の確認が可能だったため、お客様の満足度が向上したということも、システム導入の副産物であったかと思います。
ご利用いただいた際はまだリリース前でしたが、イベントコピー機能もシステムに追加されました。ぜひ次回の公演の際にはご活用いただければ幸いです。
よりお客様の満足度を高められるよう、弊社もさらにシステムのバージョンアップに努めてまいります。
コロナ禍を乗り越え、来年は横浜夢座様記念の年。伝統と歴史ある横浜夢座様の、さらなるご活躍を祈念いたします。
この度は誠にありがとうございました。
劇団の皆様のさらなるご活躍を期待しております!