イベントを開催する際、「集客」は最重要課題の一つです。集客が十分でないと、イベントの価値が十分に伝わらず、参加者を獲得できません。逆に集客が上手くいけば、イベントの認知度が高まり、参加者数も増えるでしょう。
そこで本記事では、イベント集客のコツと実践的な集客方法を解説します。SNS広告やメールマガジンなどの手法に加え、LINEを活用した最新の集客術もお伝えします。イベント主催者の皆さまのヒントになれば幸いです。
イベントの集客は、その企画の成否を左右する極めて重要な要素です。集客数が少ないと、イベントの盛り上がりに欠けてしまいます。参加者の満足度が下がれば、今後の継続開催が危ぶまれかねません。
一方で、多くの集客ができれば、その分イベントの価値も高まります。参加者同士の交流が活発化し、企業の認知度向上やブランディングにもつながるでしょう。こうしたメリットを最大限に引き出すためにも、しっかりとした集客対策が欠かせません。
つまり、イベントの成功は集客が鍵を握っているのです。十分な集客がないと企画の本来の目的を達成できず、イベント継続も厳しくなってしまいます。
イベントを成功させるためには、まずイベントの目的や目標を明確にすることが重要です。
まずはターゲット層を明確にし、次にターゲットが得られるメリットを明確にします。
以上の集客のコツを詳しくご紹介します。
イベント集客のコツとしてまず挙げたいのが、イベントの目的を明確にすることです。「何のために」また「誰のために」イベントを開催するのか確認しましょう。
目的を明確化できたら大枠の目標を決めます。この時点では大まかなゴールで問題ないので、イベントを通して実現したいことを考えましょう。
次に目的に沿ったイベントのKPI設定に取り組みます。数値目標などはなるべく具体的に設定することがポイントです。
イベントの集客を成功させるには、ターゲット層を明確にすることが重要です。ターゲット層を絞り込むことで、効果的な集客ができるようになるでしょう。
ターゲット層を絞り込む際の主なポイントは3つあります。
例えば「○○地域に住んでおり、小学生の子どもがいる30代の女性」のように、上記3点を組み合わせてターゲットを絞り込むことができます。
ターゲット層を明確にすることで、以下のメリットがあります。
以上のようにターゲット層を明確にすることが、イベント集客の成功に欠かせません。
イベントに参加することで、ターゲット層がどのようなメリットを得られるのかを明確に伝えることが重要です。
イベントの内容にもよりますが、例えば「新しい知識やスキルが身につく」「ビジネスチャンスが広がる」などのメリットを具体的に示すことで、ターゲット層の興味関心を惹きつけることができます。
メリットをわかりやすく伝えるには、以下のような方法が有効です。
メリットを明確に伝えることで、ターゲット層の「参加したい」という心理的ハードルを下げ、イベント集客に大きく影響します。
イベントの集客にはさまざまな方法があります。
以上の方法のメリットを詳しく見ていきましょう。なお、本項目で紹介するさまざまな手段を組み合わせて集客を図ることをおすすめします。
SNS広告やリスティング広告は、イベント集客の有効な手段となります。
SNS広告とは、Facebook、Instagram、Twitter、TikTokなどのSNSで配信される広告のことです。画像や動画などさまざまなコンテンツを活用し、広告を展開できます。
一方で、リスティング広告とは、検索エンジン上に表示される広告です。例えばGoogleの検索画面で、一番上に「スポンサー」と表示されているものがリスティング広告に当たります。リスティング広告は、ユーザーの解決したい課題に関するキーワード検索に合わせて表示されるため、比較的高いコンバージョン率が期待できるでしょう。
SNS広告は、認知拡大や興味関心層の新規開拓に適しています。投稿やタイムラインなどに自然な形で広告が表示されるため、ユーザーに商品やサービスを認知してもらえる機会が多くなります。
このように、目的に合わせてリスティング広告とSNS広告を使い分けることが重要です。
イベントの告知においては、自社ホームページやSNSを活用するのも効果的です。
ホームページでは、イベントの詳細情報を掲載することができます。開催日時、会場、参加方法、プログラム内容などをわかりやすく紹介し、申し込みフォームへのリンクを設置すると良いでしょう。
一方、SNSはリアルタイムで情報を発信・拡散できる強みがあります。開催の数週間前から、ツイートやInstagramの投稿によりイベントの魅力を少しずつ紹介していきましょう。動画やイベントビジュアルを投稿するなど、視覚に訴えかける工夫も有効です。
さらに、イベント当日にはSNSでライブ配信を行うことで、会場の雰囲気を味わえます。参加者以外にも関心を持ってもらえるでしょう。
以上のように、ホームページとSNSを併用することで、効果的なイベント告知が可能になります。
企業が顧客やユーザーに情報を発信する手段として、メールマガジンは重要な役割を担っています。メールマガジンには以下のようなメリットがあります。
イベント告知の際にメールマガジンを活用する際は、件名は簡潔にわかりやすく、本文は箇条書きで見やすく書くのがおすすめです。日時、場所、内容の概要、参加費、申し込み方法などをわかりやすく書き、添付ファイルでリーフレットや申し込み書を同封するのも有効です。
コストをかけずに幅広い層にリーチできるおすすめの方法となっています。
ポータルサイトへの掲載は、サイトによっては無料でイベント情報を掲載してもらえるため、コストを抑えたい方におすすめです。
ポータルサイトには複数の事業者が掲載されているため、サービスの認知度アップが期待できるでしょう。
ポータルサイトを選ぶ際は、以下のポイントに注目しましょう。
適切なポータルサイトを選べば、低コストで効果的な集客につながります。
チラシやダイレクトメール(DM)を活用したオフラインでの告知は、オンラインだけでは届きにくいターゲット層にリーチできるメリットがあります。
例えば、高齢者層や地域密着型の事業者など、デジタルツールを活用しづらい層に対しては、チラシやDMでのアプローチが有効です。また、オフライン告知とオンラインを組み合わせることで、相乗効果が期待できるでしょう。
SNSでの告知方法については上記でも紹介しましたが、イベント告知にはLINE公式アカウントがおすすめです。
LINE公式アカウントにはイベント集客に有効な機能がたくさん揃っています。公式アカウントを開設してターゲットとなる「友だち」を獲得したら、以下のような機能でイベントへの集客につなげましょう。
SNSの利用者が非常に多い現代では、SNSを活用したイベント集客が欠かせません。SNSを活用したイベント集客には以下のようなメリットがあります。
以上のメリットについて詳しく見ていきましょう。
SNSを活用したイベント集客のメリットは、低コストで広く認知度を高められることです。SNS広告やリスティング広告を利用すれば、ターゲットとなるユーザーに対して効果的にリーチできます。例えばFacebookやLINEなどでは、興味関心、年齢、性別、居住地、行動ターゲティング……というように細かくターゲティング設定が可能です。
このようにターゲットを絞り込んで広告を配信できるため、無駄なコストをかけずに認知度を高められるのがメリットです。さらにSNSの投稿が拡散されれば、フォロワーを通じて認知度をさらに広げられます。
SNSには、年齢、性別、住所、興味関心などのターゲティング機能が充実しています。例えば、20〜30代の主婦向けのイベントであれば、「女性、20代後半、30代前半、既婚、子どもがいる、居住エリア(半径〇〇km以内)」などと絞り込むことができます。
ターゲットを絞り込むことができるので、無駄なリーチを抑えられ、コストを最小限に抑えながらも確実にターゲット層へのアプローチが可能です。
また、興味関心で細かく設定できるため、「育児」「料理」「ファッション」など、ターゲットのライフスタイルや価値観に合わせた広告配信も可能でしょう。
こうした細かいターゲティングにより、ピンポイントで的確な広告配信が実現できます。
SNSの大きな特徴として、投稿した情報が瞬時にユーザー間で拡散されることが挙げられます。「シェア」や「リポスト」機能を活用することで、自社の投稿がユーザーのフォロワーにも拡散されていきます。つまり、自社だけでなくフォロワーからもイベント情報が拡散されるため、より多くの人々にリーチできるというメリットがあるのです。
投稿1件で数十件以上の拡散が見込めるため、SNSを活用したイベント告知は低コストで集客できる有効な手段と言えます。
LINEの月間ユーザー数は約9,500万人(2023年6月末時点)と非常に多く、開封率も高いのが特徴です。低コストで認知度を高められる有力なツールとなっています。
本項目では、LINEを活用したイベント集客の魅力について詳しくご紹介します。
LINE公式アカウントから送ったメッセージは、一般のアカウントから送った場合と同じように通知で表示されます。したがって、すぐにメッセージに気づきやすく、開封率が高いことがLINE公式アカウントの大きな魅力の一つです。しょう。
Lステップによると、メールマガジンの開封率は10〜30%、LINEの開封率は60%との調査結果が出ていました。
また、LINE「2021年7月 携帯電話に関するアンケート」によると、LINEのメッセージの開封率は受け取ってすぐが2割、受け取ってから3〜6時間が5割、その日のうちは8割となっています。
日にちを限定したクーポンなど、即時性の高いメッセージを送るのにもLINE公式アカウントは最適なツールでしょう。
LINEの開封率の高さは、イベント集客において大きなメリットとなるでしょう。Lステップによると、メールマガジンの開封率は10〜30%、LINEの開封率は60%との調査結果も発表されています。
開封率が高い理由には、以下のようなポイントが影響しています。
適切なタイミングと内容で配信すれば、イベントへの集客に大きく貢献するでしょう。
LINEではテキストだけでなく、画像や動画、スタンプなどのリッチコンテンツを使えます。イベントの魅力を視覚的にアピールできるため、開封後の反応率も高くなることが期待できるでしょう。
例えばイベントの告知では、以下のようなリッチコンテンツの使用がおすすめです。
このように多様な表現が可能であることで、メッセージの訴求力がアップします。リッチコンテンツを活用して、ユーザーの関心を惹きつけましょう。
LINE公式アカウントの大きな魅力の一つに、発信者と受信者の双方向コミュニケーションが可能な点があげられます。
従来の一方通行の広告とは異なり、イベント参加者からの質問や感想にリアルタイムで返信できます。参加者とのつながりを深めることができ、より高い満足度につなげることができるでしょう。
例えば、LINE公式アカウントでは以下のようなやり取りが可能です。
参加者:「参加費の支払い方法を教えてください」
主催者:「○○銀行の口座に振り込みをお願いします。振込先は…」
参加者:「わかりました。当日は何を持参すれば良いでしょうか?」
主催者:「特に持参物はございませんが、ペンや筆記用具があると便利です」
このように、参加者からの質問に適切に応答することで、スムーズなイベント運営を実現できます。双方向のコミュニケーションを活かすことが、集客アップと高い参加率維持の鍵となるでしょう。
LINEを使った集客方法は以下の記事でも解説しています。ぜひご覧ください。
『LINEで集客を成功させるには?LINE公式アカウントの活用方法』
LINEを使用して集客をするためには、まずは公式アカウントを開設します。その後、イベントを告知できるように友だちを獲得していきましょう。
本項目では、LINE公式アカウントを活用した集客ステップをご紹介します。
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
イベント集客を成功させるためには、LINE公式アカウントの開設が重要です。まずは以下の手順で公式アカウントを開設しましょう。
このように簡単な手順で公式アカウントを開設できます。
友だちを獲得しなければ、イベントの宣伝は行えません。キャンペーンやクーポン配布などを行い、友だち獲得につなげましょう。
友だち獲得のためのキャンペーンを行うことで、より多くの人にアカウントの存在を知ってもらえます。例えば、以下のような施策がおすすめです。
自社の公式サイトやSNSアカウントで、LINE公式アカウントの存在を告知することも忘れずに行いましょう。すでに関心を持っている人に友だち登録を促すことができます。
イベントの開催が近づいたら、公式LINEアカウントを通じてイベント情報を配信します。情報には以下の内容を盛り込むと良いでしょう。
さらに配信方法を工夫することで、より高い開封率や反応率が期待できます。
配信の工夫ポイント
リマインド配信とは、イベント開催日時が近づいていることをイベント参加予定者にメッセージ配信して再周知する機能です。配信タイミングはカスタマイズ可能なので、適切なタイミングで配信していきましょう。
配信対象は、タグやステップなどの条件で絞り込むことができます。テンプレートから引用したメッセージを編集することもできるので、初心者でも安心でしょう。
リマインド配信を活用することで、イベントの機会損失を防ぐことができます。
アンケートの回答後、即時にデジタルクーポンを付与することで、高い回答率が期待できます。プチギフトのアンケートシステムでは、アンケートからクーポン配布まで一貫して対応可能です。ニーズに合わせたアンケートやクーポン施策を実施しましょう。
このようにLINEを活用することで、低コストで効果的なイベント告知が可能になります。
LINE公式アカウントを活用してイベント集客を行う際は、デジタルチケット販売システム「チケット for LINE Hybrid」をご活用ください。「チケット for LINE Hybrid」は、LINEの公式アカウントから直接チケットを販売・管理することができます。
初期費用などは一切発生せず、かかるコストはチケット一枚ごとの販売手数料のみです。
ユーザーは普段から利用しているLINEで手軽にチケットを購入でき、イベント主催者にとっては販売・運用・プロモーションがLINE上で一括して行えるため、集客効率が大幅に向上します。さらにアンケート機能を活用して、ユーザーの声を収集・分析することで次のイベントへの改善につなげられるでしょう。
LINEで集客したい、電子チケットの販売システムを導入したいとお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。
イベントの集客を成功させるには、ターゲット層に合わせた適切な宣伝手段を選ぶことが重要です。近年では、SNSを活用した集客が有効です。特に、LINEは開封率が高く、リッチコンテンツを使ってインパクトのある告知ができます。
さらに「チケットfor LINE Hybrid」を利用すれば、チケット販売から会場受付まで一元管理でき、集客アップが期待できます。
このように、ターゲット層に合わせてSNSやLINEを上手く活用することがイベント集客のコツです。今回紹介した内容をふまえ、イベント集客を成功させましょう。