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イベントチケットの委託販売とは?手数料やリスク徹底解説

イベントチケットの委託販売とは?手数料やリスク徹底解説

イベントの開催にあたり、チケットの販売は重要な要素の一つです。しかし、チケットの販売・管理を自社で行うには、システム構築や人員確保など多くのコストがかかるでしょう。

そこで、近年注目を集めているのがチケットの「委託販売」です。
本記事では、イベントチケットの委託販売について詳しく解説します。

 

イベントチケットの委託販売とは

イベントチケットの委託販売とは、イベント主催者がチケット販売会社に販売を委託することを指します。チケット販売会社は、自社のウェブサイトやアプリ、店頭などでチケットを販売します。

チケットの委託販売サービスはたくさんありますし、委託以外の方法も豊富です。委託販売の特徴やメリット・デメリットをよく知り、自身のイベントに合った販売方法を選択しましょう。

 

委託販売のメリット・デメリット

黄色背景に並ぶ「MERIT」と「DEMERIT」の文字が書かれた2つの丸い札

イベントチケットの委託販売にはさまざまなメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。メリット・デメリット両方を確認していきましょう。

 

メリット

イベントチケットの委託販売には、以下の3つの大きなメリットがあります。

 

  • 販売業務の負担を大幅に軽減:チケット販売に関わる一連の業務をチケット販売会社に任せることで、イベント運営に集中できます。
  • 幅広い販売チャネルを活用できる:大手チケット販売会社の幅広い販売チャネルを活用できます。自社サイトやアプリ、提携先の販売網などを通じて、潜在的な顧客層にアプローチでき、チケットの販売機会が増えます。
  • 販売促進機能を活用できる:メールマガジンやSNS、アフィリエイト広告など、チケット販売会社が提供するさまざまな販売促進機能を活用できます。これにより、効果的にイベントの認知度を高め、チケット販売を促進できます。

 

イベントチケットの委託販売を活用することで以上のようなメリットが得られ、イベント主催者はチケット販売の促進につながります。

 

デメリット

イベントチケットの委託販売デメリットとしては、以下の点が挙げられます。

 

  • 手数料が高い:委託販売会社は、チケットの販売管理や決済処理などのサービスを提供する代わりに、手数料を徴収します。手数料率は10~20%程度が相場ですが、イベントの規模や内容によってはさらに高くなる場合もあります。手数料が高いと、主催者の収益が減少してしまうというデメリットがあります。
  • 販売管理がブラックボックス:委託販売会社に販売を任せると、販売状況の詳細がリアルタイムで把握しにくくなります。販売の進捗状況や購入者の属性などの情報が限定的になるため、主催者が販売戦略を立てる上で支障が出る可能性があります。
  • キャンセル・返金に制限あり:委託販売会社によっては、購入者のキャンセルや返金に制限がある場合があります。これにより、購入者とトラブルになるリスクが高まります。また、主催者側もキャンセル・返金対応に関与しにくくなるため、顧客対応の質が下がる恐れがあります。
  • 売上入金が遅れる:イベント終了後、委託販売会社から主催者への売上の入金が遅れるケースがあります。入金までに1~2ヶ月かかることもあり、主催者の資金繰りに影響を与える可能性があります。

 

以上のようなデメリットを理解した上で、委託販売会社を利用するかどうかを検討する必要があります。

 

委託販売に関わる費用

イベントチケットの委託販売を利用する際には、さまざまな費用がかかります。

販売者にも利用料が発生しますが、チケットの購入者側にも、発券手数料やシステム利用料などの名目で、別途手数料が発生する場合があります。

本項目では、委託販売に関わる費用について詳しく見ていきましょう。

 

手数料の種類と価格相場

イベントチケットの委託販売では、チケット販売者は以下の手数料を支払う必要があります。

 

  • システム利用料
  • 決済手数料
  • 発券手数料

 

これらの手数料は、チケット販売会社が提供するサービスの対価として設定されており、販売価格に上乗せされるか、売上から差し引かれます。手数料は販売会社ごとに異なるため、契約内容を事前に確認することが大切です。

また、手数料を考慮して販売価格を設定し、収支計画を立てる必要もあるでしょう。

 

追加オプション費用

委託販売会社が提供する追加オプションには以下のようなものがあり、それぞれ追加費用が発生する可能性があります。

 

オプション

概要

販売レポート

販売状況の詳細レポート

座席選択機能

購入者が座席を選択可能

販売ページ制作

専用販売ページの制作

 

これらのオプションを利用することで、販売状況の把握や顧客満足度の向上が期待できます。ただし、本来の委託手数料とは別にオプション費用が発生するため、費用対効果を見極める必要があるでしょう。

予算が限られている場合は、まずは基本的な委託販売機能のみを利用し、徐々にオプションを追加していくことをおすすめします。

 

チケット委託販売会社の選び方

スマートフォンを顎に当て悩ましげな表情の女性

チケット委託販売会社を選ぶ際は、手数料や機能を比較して選ぶのがおすすめです。

 

  • 手数料や機能を比較する
  • 口コミ・評判をチェックする
  • 販売促進機能をチェックする

 

それぞれのポイントを詳しくご紹介します。

 

手数料や機能を比較する

チケット委託販売会社を選ぶ際は、手数料や提供されている機能を比較することが大切です。チケット委託販売会社を利用する際の手数料は、各社によって異なります。

手数料率が低いほど売上は多くなりますが、一方で手数料率の高い会社の方が充実した販売促進機能を提供していることもあるでしょう。

自社のニーズに合った機能を提供している会社を選ぶことが重要です。価格面だけでなく、トータルでどの会社がベストなのかを見極めましょう。

 

口コミ・評判をチェックする

チケット委託販売会社を選ぶ際は、実際に利用した人の口コミや評判を確認することが大切です。SNSやブログ、口コミサイトなどでは、各社のサービス内容や使い勝手、トラブル対応などについて、生の声を知ることができます。

口コミや評判を見ることで、各社の特徴がより鮮明になるでしょう。実際に使用した方の声を参考にしながら、自分のイベントに最適な委託販売会社を見つけてください。

 

販売促進機能をチェックする

チケット委託販売会社を選ぶ際は、販売促進機能もチェックしましょう。主な機能としては以下のようなものがあります。

 

機能

説明

割引クーポン

期間限定の割引クーポンを発行し、購入を促進

アフィリエイトプログラム

紹介者に報酬を払うことで、口コミによる販促を実現

リマインダーメール

イベント直前に、購入者へリマインダーメールを送信

レコメンド機能

購入履歴などから、おすすめチケットを表示

ソーシャルシェア

SNSでのシェアボタンを設置し、拡散を狙う

 

これらの機能により、効果的にチケット販売を促進することができます。ただし、機能の実装状況は各社異なるため、利用を検討している販売会社のWebサイトなどで確認することをおすすめします。販売促進機能を上手く活用し、チケットを完売に導きましょう。

 

大手の委託販売型サービス

イベントチケットの委託販売を行っている大手サービスには以下のようなものがあります。

 

  • チケットぴあ
  • e+(イープラス)
  • ローチケ
  • 楽天チケット

 

いずれも長年の実績があり、多くのイベント主催者から信頼されているサービスです。

各サービスにはそれぞれ特徴があるのでご紹介します。

 

チケットぴあ

チケットぴあは、大手チケット委託販売サービスの一つです。チケットぴあは全国にチケットのお取り扱い店舗があり、公演やイベントのチケット購入に便利です。チケットぴあの特徴は、コンビニエンスストアでの発券に対応していることです。セブンイレブンやファミリーマートなど、身近な店舗でチケットを受け取れるのは大変便利でしょう。また、電子チケットにも対応しているため、印刷の手間がかかりません。

 

手数料

自由席の場合

販売手数料:8%

公演登録料:無料

用紙代:1枚10円

指定席の場合

販売手数料:10%

公演登録料:10,000円

用紙代:一枚あたり10円

参考:チケットぴあ Web窓口

 

e+(イープラス)

e+(イープラス)では、コンサートやスポーツ、演劇、お笑いライブなど多様なジャンルのチケットを取り扱っています。

e+(イープラス)は全国のファミリーマート、サークルK・サンクスに設置されたFamiポートでもチケットの購入・発券が可能です。また、e+アプリを利用すれば、購入したチケットのQRコードをアプリ上に表示して入場できる電子チケットにも対応しています。利用者にとって利便性の高いサービスと言えるでしょう。

 

手数料

ライトプラン

販売手数料:8%

公演登録料:5,500円

用紙代:1枚10円

スタンダードプラン

販売手数料:8%(一般)10%(抽選)

公演登録料:10,000円

用紙代:1枚あたり10円

参考:2つのプラン|チケット委託販売サービス|イープラスでチケットを売る・告知・集客

 

ローチケ

ローチケはローソンの店頭端末「Loppi」やウェブサイトでチケット購入ができるサービスです。イベント主催者はローチケを通じて、チケットの委託販売を行うことができます。

ローチケは全国約1万4千店のローソン店舗で発券できるため、身近な場所でチケットを受け取れる手軽さが魅力です。また、ウェブサイトからいつでもチケット購入ができるのも大きな利点と言えるでしょう。

 

手数料

要問い合わせ

参考:ローチケ

 

楽天チケット

楽天チケットは、楽天グループが運営するチケット販売サービスです。音楽ライブやスポーツ、演劇などさまざまなジャンルのチケットを取り扱っています。

楽天会員は約6000万人以上おり、楽天市場の顧客基盤を活かした集客が可能です。購入すると楽天ポイントが付与されたり、購入時に楽天ポイントが使えるのも魅力の一つと言えるでしょう。

 

手数料

要問い合わせ

参考:楽天チケット

 

チケット委託販売会社を利用する際の注意点

チケット委託販売会社を利用する際には、以下の点をしっかりと確認しましょう。

 

  • 約款・規約の確認
  • 売れ残りチケットの対処法
  • セルフサーブ型と委託販売型の比較
  • 機能・サービス
  • ユーザー層

 

それぞれの注意点を詳しくご紹介します。

 

約款・規約の確認

イベントチケットの委託販売会社を利用する際は、必ず事前に約款や規約をよく読んで内容を理解しておくことが大切です。特に以下のような点は重要なポイントとなります。

 

確認項目

内容

手数料

販売手数料や決済手数料など各種手数料の料率や上限金額

支払いタイミング

イベント終了後の売上金の支払いタイミングや振込手数料の負担

キャンセルポリシー

販売期間中や販売終了後のキャンセル・変更・払戻しの可否やルール

売れ残りの扱い

販売期間終了時の売れ残りチケットの扱いや、主催者買取の有無

 

これらの規約は委託販売会社によって異なるため、利用を検討している複数社の約款を比較して、自身のイベントの条件に合う会社を選ぶことをおすすめします。

 

売れ残りチケットの対処法

イベント主催者にとって、チケットが売れ残ってしまうことは大きな損失となります。そのため、チケット委託販売会社の中には、売れ残ったチケットの対処法を用意しているところもあります。主な対処法としては以下のようなものが挙げられます。

 

対処法

概要

割引販売

販売期間終了間際に割引価格で販売

他プラットフォームでの販売

自社サイト以外のプラットフォームでも販売

後日販売

イベント直前まで販売期間を延長

 

これらの対処法を上手く活用することで、売れ残りチケットを少しでも減らし、損失を最小限に抑えることができます。 ただし、対処法の有無や内容は委託販売会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

 

セルフサーブ型と委託販売型の比較

イベントチケットの販売方法には、委託販売型以外にセルフサーブ型もあります。

セルフサーブ型は、主催者自身が販売ページを作成し、販売管理を行います。手数料が安い一方、機能はシンプルで販売促進のサポートは限定的です。

委託販売型は、チケット販売のノウハウを持つ企業に販売を委託するタイプです。手数料は高めですが、幅広いユーザーへのアプローチや、きめ細やかな販売サポートが期待できます。

主催するイベントの規模や、求めるサポートのレベルに応じて、適したチケット販売システムを選びましょう。

 

機能・サービス

チケット委託販売会社が提供する機能やサービスには以下のようなものがあります。

 

機能・サービス

内容

販売ページの作成

イベント専用の販売ページを作成。デザインのカスタマイズも可能。

販売チャネルの提供

自社サイトやコンビニ、提携サイトなど幅広い販売網を持つ

座席選択機能

座席図から購入者自身が座席を選べる機能。座席番号の発券にも対応

抽選機能

申込者多数の場合、抽選により当選者を自動で選出

券面デザイン作成

チケットのデザインを自由に作成できるサービス

購入者管理機能

購入者情報をダウンロードできる。メルマガ配信などにも活用可能

 

これらの機能・サービスは、委託販売サービスにより異なります。契約する前に、必ず自分が求めている機能が使えるかどうか確認しましょう。

 

ユーザー層

チケット委託販売会社のサービスを利用するユーザー層も重要な選択ポイントです。会社によって主要なユーザー層が異なるため、自社のイベントに合ったユーザー層を持つサービスを選ぶことが求められます。

例えば、楽天チケットなら、普段から利用している楽天市場ユーザーが多いでしょう。なお、「Amazon・楽天市場の利用実態調査 」によると楽天市場ユーザーは30〜40代の女性が多いという結果が出ています。

自社のイベントコンセプトやターゲット層を踏まえ、適切なチケット委託販売会社を選択しましょう。

参考:Amazon・楽天市場の利用実態調査 女性は楽天派が多い 20代はAmazonを使う傾向(Appliv TOPICS調べ)

 

イベントチケットの販売なら「チケットfor LINE Hybrid」

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イベントチケットの委託販売は、チケット販売会社に販売業務を任せることで、主催者の負担を軽減できます。しかし一方で、手数料負担や入金の遅れなどのデメリットもあるため、各社のサービス内容をよく比較検討し、自社に合ったサービスを選びましょう。

どのサービスを利用しようかお悩みの方は、LINE連携でチケット販売ができる「チケットfor LINE Hybrid」もおすすめです。

「チケットfor LINE Hybrid」の主な特長は以下の通りです。

 

特長

内容

LINE連携

LINEアプリ内でチケット購入・管理が可能

販売促進

LINEの友だち登録者にリーチしやすい

手数料

初期費用なし

チケット一枚ごとの販売手数料のみ

 

「チケットfor LINE Hybrid」ではスマホ1台でQRコードを表示して入場できます。チケット購入者も簡単な操作で気軽に購入できるのもメリットです。

主催者側の管理機能も充実しており、リアルタイム売上管理や座席表の閲覧などが行えます。
LINE上でのチケット販売・管理に特化したサービスとして、多くの主催者から支持を得ています。イベントチケットの販売を検討の際は、ぜひ利用をご検討ください。

 

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