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イベントの決済方法は?キャッシュレス決済の導入メリットなどを解説

イベントの決済方法は?キャッシュレス決済の導入メリットなどを解説

イベントの決済方法にキャッシュレス決済を導入すると、チケット販売や会場での管理が楽になるだけではなく、売上アップも期待できます。本記事ではイベントの決済方法の種類やキャッシュレス導入の利点など、イベント運営者に役立つ情報を紹介。ぜひ参考にしてください。

イベントにおける決済方法の種類



イベントにおける決済方法の種類は、事前に支払う場合とイベント会場で支払う場合の二通りが考えられます。事前に支払うオンライン決済には、クレジットカードや銀行振込、コンビニ決済などがあるでしょう。

イベント会場での決済方法には、現金やクレジットカード、電子マネーや交通系ICカード、スマホ決済などがあります。最近ではクレジットカードや電子マネーなど、現金以外で支払う「キャッシュレス決済」が増加傾向です。

オンライン決済(事前)

イベントの参加費などを事前に支払う場合の決済方法には、クレジットカード決済や銀行振込、コンビニ決済などがあります。

クレジットカード決済は、特にオンラインショッピングなどの支払いでは欠かせない決済方法です。株式会社ジェーシービー(JCB)が2020年に行った「クレジットカードに関する総合調査」によると、クレジットカード保有者がオンラインショッピングにクレジットカードを利用している割合は、なんと86.7%でした。

クレジットカードを保有している方の10人のうち、8人以上が利用しているという非常に高い利用率です。このことからもイベント参加費などを事前に払ってもらう場合には、クレジットカード決済の対応が必須といえます。

ほかには、銀行振込やコンビニ決済があります。ただし、コンビニ決済はイベントの内容やターゲットを考慮すると必要性が低いでしょう。事前に支払いを受ける場合には、クレジットカード決済と銀行振込の2つを対応させると良いです。

オンライン決済(会場)

イベント会場などで直接支払いを受ける際の決済方法には、現金とクレジットカードのほかに、電子マネーや交通系ICカードなどのキャッシュレス決済が挙げられます。

現金による支払いは、誰でも可能な決済手段です。しかし、イベント会場などでの現金支払いではお釣りを渡す手間などがあるため、何らかの工夫が必要かもしれません。

電子マネーや交通系ICカードなどのキャッシュレス決済は、近年になって普及率が高まっています。中でもSuicaなどの交通系ICカードは、学生にとっても気軽な決済方法です。そのため、決済方法の選択肢に追加しておくのが良いでしょう。

イベントでキャッシュレス決済を導入する3つのメリット



キャッシュレス決済を導入する主なメリットには、会計がスムーズにできて売上金の管理が楽になること、客単価アップが狙えること、感染症対策に有効であることなどが挙げられます。

また、キャッシュレス決済で会計ができることは、運営側だけでなくイベント来訪者にもメリットがあるものです。現金払いが減少傾向にある現在、キャッシュレス決済を導入する効果は大きいと考えられるため、ぜひ検討してみてください。

1.スムーズに会計ができて売上金の管理が楽になる

キャッシュレス決済による会計では、現金のやり取りがありません。したがって、現金に比べて会計をスムーズにできるメリットがあります。

具体的には、支払う側(イベント来訪者)にとっては財布からお金を出す手間が省け、イベントの運営側にとってはお釣りを渡す手間が省けるでしょう。また、売上金がオンラインで管理されるため、金銭管理が楽になって安全性も高いというメリットがあります。

2.客単価のアップが期待できる

キャッシュレス決済には、クレジットカード払いなども含まれます。高額な商品やサービスでも、クレジットカード払いに対応していれば、分割払いなどを利用できます。手持ちの現金が少ない場合も、わざわざATMでお金を引き出す必要もありません。

それらを考慮すると、現金よりもキャッシュレス決済のほうが心理的に支払いやすいでしょう。そして、客単価アップにつなげることができます。

3.感染症対策の一環として有効的

近年、キャッシュレス決済が急速に普及しはじめた裏には、コロナ禍の影響があるでしょう。キャッシュレス決済は非接触でスムーズに会計ができるため、感染症対策として有効的だったことが急速に普及した理由として考えられます。

したがって、キャッシュレス決済を導入するとイベントに安心して参加しやすくなるため、イベントを成功につなげられるのです。

キャッシュレス決済を導入するときの6つの注意点



キャッシュレス決済を導入する際の注意点としては、決済手数料が発生すること、そして導入には審査を通過したり、通信環境を準備したりする必要があることが挙げられます。

さらに、停電やトラブル発生、あるいは返金対応などを考慮して現金も用意することになるでしょう。今回はキャッシュレス決済を導入する際に、特に把握しておくべき注意点を詳しく解説します。

1.決済手数料が発生する

キャッシュレス決済には、決済手数料が発生してしまいます。これが大きなデメリットといっても過言ではありません。

クレジットカードや電子マネー、交通系ICカードなど各決済サービスによって決済手数料が異なるため、それぞれをしっかり確認しておく必要があります。一般的には、会計金額に対して3〜10%程度の決済手数料がかかると覚えておきましょう。

この決済手数料が引かれることによって、手元に残る利益が現金に比べて少なくなることを考慮する必要があります。

2.審査を通過しなければ導入できない

キャッシュレス決済を導入するには、各決済サービスの審査を通過しなければいけません。この審査に通過できなければ、そもそもキャッシュレス決済を導入できないため注意してください。

いざ導入しようと考えても、確実に導入できるという保証はないことを覚えておきましょう。

審査には時間が掛かるため、イベント開催までに導入して利用できるかどうかの確認も必要です。

3.通信環境などを準備する必要がある

キャッシュレス決済を導入すると、基本的に専用端末(CAT端末)を使用することになります。そして端末を使用するためには、Wi-Fiなどの通信環境が必要です。まだ通信環境がない場合は、通信環境を整えるコストが発生することを覚えておきましょう。

決済端末(CAT)には、据え置き型やポータブル型などの種類があるため、イベントの開催場所などを考慮して機種を選んでください。

4.実際に利用して決済できるかどうかの確認が必要

キャッシュレス決済の導入後、まずは自分で実際に決済できるかどうかを確認しましょう。いきなり実際の会計時に使用しようとしても、不具合などで決済ができない場合も考えられるためです。特に参加者が大勢いるイベントでは、会計をスムーズにすることが非常に重要だといえます。

レジ操作を覚え、スムーズに操作できるように必ず決済できるかどうかを試してください。

5.トラブルに備えて現金の用意も必要

エラーや停電などが起きてしまうと、キャッシュレス決済に対応できなくなってしまう場合が考えられます。そのようなトラブルに備えて、現金も用意しておくべきです。

また、現金を保管するための金庫を準備したり、防犯対策をしたりする必要もあるでしょう。小規模なイベントなら柔軟にできますが、イベント来訪者が大勢くるような場合は、現金の保管場所や管理方法を慎重に検討してください。

6.キャンセル時のために返金の対応を決めておく

キャッシュレス決済で支払いを受けた場合の返金対応について、あらかじめ決めておく必要があります。特に、キャッシュレス決済といってもクレジットカードや電子マネー、交通系ICカードなど沢山の種類があるため、返金方法がそれぞれ異なることには注意しましょう。

例えば、イベント会場で支払いキャンセルや返金を求められた場合、支払い方法に関わらず現金で返金するというように、事前に対応方法を決めておいてください。

 

キャッシュレス決済サービスを選ぶ際の3つのポイント


導入するキャッシュレス決済サービスを選ぶポイントには、イベント来訪者の属性に合わせること、決済手数料などのコストを比較すること、審査の内容や導入までの期間を確認することなどが挙げられます。

各決済サービスを全て完璧に対応させるのは大変です。まずはイベントの規模や内容に合わせて、導入しやすい決済サービスを選ぶようにしましょう。

1.イベント来訪者の属性を調べる

一つ目のポイントは、イベントのターゲットに合う決済サービスを選ぶということです。

そのために、過去にイベントを開催している場合は、どのような来訪者であったのか年齢や職業などの属性を調べてみましょう。

はじめてイベントを開催する場合には、似た内容の既存イベントを調べてみてください。インターネットで検索すると、ブログ記事などから感想や内容などが分かるかもしれません。それでも出てこない場合は、SNSで検索してみましょう。

2.決済手数料などのコストを確認する

二つ目のポイントは、決済手数料などのコストをしっかり確認し、できるだけ手数料が少ない決済サービスを選ぶことです。

決済サービスでは手数料が3%〜10%程度かかるのが一般的ですが、業種や事業者の売上規模などにより、この割合が変動する場合があります。まずは問い合わせをして、サービスごとの手数料を確認してみましょう。

特に高額な商品を販売するほど手数料の差が大きくなるため、しっかりと考慮する必要があります。

3.利用可能までの期間や審査内容も確認する

イベントなどにキャッシュレス決済を導入する場合は、利用可能になるまでの期間や審査の内容を確認しましょう。キャッシュレス決済では、申し込みをしたのちに加盟店の審査を通過したならば、カードリーダーなどを含む決済端末と通信環境を準備しなければいけません。そのためイベント開催までに導入できるように、早めに申し込む必要があります。

イベントで領収書の発行は必要?



多数の来場者を相手にするイベントでは、会計が煩雑になることも多いでしょう。そのような状況であっても、会計時に領収書を請求された場合には、原則として金銭の受け渡しと同時に発行する義務があります。

ただし2020年の税制改正によって、クレジットカード決済やキャッシュレス決済の場合は、領収書の発行義務がなくなりました。しかし実際に求められた際には、発行するほうがトラブル回避につながります。

したがって現金による会計は必ず領収書を発行し、キャッシュレス決済による会計では領収書を請求された場合のみ発行すると良いでしょう。キャッシュレス決済においては、もしも「領収書を再発行してほしい」と請求されたとしても、再発行する義務がないことを覚えておきましょう。

まとめ

コロナ禍ということもあり、キャッシュレス決済を導入する効果は非常に大きいです。その一方で決済手数料が必要となる点や、導入時には審査を通過しなければならないといったデメリットもあります。

イベントの開催内容やターゲットの属性などをもとに、まずは決済サービスを絞って選んでください。キャッシュレス決済を導入して、イベントをぜひとも成功させましょう。

 

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