面白い自治体イベントで地域活性化につなげよう!メリットや企画例をご紹介
コラム
営業時間 09:00~17:00(土日祝日除く)
飲食・グルメイベントは、毎年いろんな場所で行われています。大きな公園で「ラーメンフェス」や「カレーフェス」、地域の特産料理を楽しめるイベントなどが開催されているのを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
多くの集客や注目を見込める飲食イベントは、企業の認知度向上などにも役立ちます。一方で、イベントを成功させるためには、企画から運営、集客、そして法律や安全面への配慮まで、クリアしなければならない課題も少なくありません。
そこで本記事では、飲食イベント開催のメリットから、具体的な企画方法、必要な許可・届出、成功事例まで、分かりやすく徹底解説していきます。
飲食イベント開催を成功に導くためのノウハウが満載ですので、ぜひ最後までお読みください。
飲食イベントを開催するメリットはさまざまです。例えば、よく開催されている海外のグルメフェスでは、その国の大使館が主催することがあります。また、企業のPRとして飲食イベントが行われることも多く、特に新商品のプロモーションやブランドのイメージ向上に活用されます。
本項目では、以上のメリットについて詳しく見ていきましょう。
飲食イベントは多くの人が集まりやすい場であり、食を通じて自然な形で参加者との交流が生まれます。イベントを通じて、企業やブランドが提供する商品やサービスを実際に体験してもらえるため、単なる広告よりも強い印象を与えやすくなるでしょう。特に、食事は人々の記憶に残りやすい要素であり、良い食体験を提供することで、参加者にポジティブな感情や好感を持ってもらいやすくなります。
また、イベントがSNSで拡散されやすいこともポイントです。参加者が食事やイベントの様子をSNSでシェアすることで、広範囲にわたってブランドの露出が増え、新たな層にリーチすることが可能です。地域や特定のテーマに関連するイベントを開催することで、参加者に「このブランドは地域や社会を大切にしている」という好感を持たせる要因となり、信頼感の向上にもつながるでしょう。
このように、イベントの楽しさや美味しさを通じて、自然に知名度や好感度が上がる効果が期待できます。
飲食イベントは、地域貢献という側面も持ち合わせています。
さらに、地域の観光促進を目的としたイベントも増えており、地元の特産品を紹介するグルメフェスや、農業や漁業と連携した収穫祭など、地域活性化の一環としても飲食イベントは有効です。
地域の食材を使用することで、地域の農家や漁業者を支援し、地産地消を促進することができるでしょう。また、地元企業と連携し、イベントで割引クーポンを配布するなどすれば、企業の認知度向上や来店促進といった相乗効果も期待できます。さらに、イベントを通じて地域住民同士の交流を促進することもできます。地域の魅力を再発見する機会を提供することで、地域への愛着や誇りを育むことにもつながるでしょう。
飲食イベントは、参加者にとって五感を刺激する体験を通して、顧客満足度を高めやすいという利点があります。
例えば、生産者の話を聞きながら食事を楽しむことで作り手の顔が見える体験や、目の前で調理されたできたての料理を味わうライブ感、おしゃれな会場で特別な時間を過ごす非日常的な空間などを通して、顧客は「参加して良かった」「また参加したい」と感じます。
参加者にとって直接的な満足感を得やすい飲食イベントは、ポジティブなフィードバックやリピート参加の可能性を高める有効な手段といえるでしょう。
飲食イベントを開催するには、魅力的な内容にするための企画が必要です。イベントの企画は、以下の流れに沿って行うのが一般的です。
それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。
まずは、飲食イベントを開催する目的やターゲット層を明確にした上で、テーマ・コンセプトを決めましょう。
例えば、若年層・流行に敏感な層や地域住民・観光客、ファミリー層などにターゲットを決定した場合は、以下のようなコンセプトやテーマが挙げられます。
ターゲット |
コンセプト |
テーマ |
若年層・流行に敏感な層 |
最新のスイーツを提供する |
食トレンドに特化したイベント |
地域住民・観光客 |
地元の食材をふんだんに使用した郷土料理を提供する |
地域活性化に貢献するイベント |
ファミリー層・料理に 興味関心がある層 |
顧客自身で料理を完成させるワークショップを開催する |
体験型コンテンツを取り入れたイベント |
テーマに合わせた装飾や演出も重要です。「夏祭り」がテーマであれば、会場にやぐらや提灯を設置したり、浴衣を着たスタッフが接客したりすると、イベントの世界観をより強く表現できます。お客さまの記憶に残るような、魅力的な空間作りを心がけましょう。
飲食イベントの成功は、提供するメニューに大きく左右されるため、魅力的でイベントのテーマに合ったメニューの開発が重要です。イベント主催者は、テーマとの整合性を意識しつつ、写真映えするメニューを取り入れることで、お客さまによるSNSでの拡散を促すことができます。
ただし、見た目が良くても提供に時間がかかるメニューは、お客さまの待ち時間が増え、全体の運営に影響を与える可能性があります。そのため、スムーズに提供できるメニューを選び、調理方法や提供フローを工夫することが大切です。協力する飲食店やキッチンスタッフと密に連携し、効率的な体制を整えることが、イベントの成功に結びつきます。
飲食イベントを開催する上で、会場選びは非常に重要です。想定するイベント規模に適した会場を選ぶようにしましょう。
小規模なイベントであれば、カフェやレストランの一角を貸し切って開催する方法もあります。中規模以上のイベントであれば、イベントホールや公共施設などを利用することになります。
参加者にとって便利なアクセスであることも重要な要素です。駅からの距離や駐車場の有無なども考慮しましょう。イベントの内容によって必要な設備は異なるため、調理設備の有無や、音響・照明設備、ステージの有無なども必ず事前に確認してください。
イベント会場については以下の記事でも紹介しています。ぜひご覧ください。
『レンタルスペースでイベントを開く前に知っておきたい注意点と準備すべきこと』
飲食イベントを開催するには、綿密な予算計画が欠かせません。イベントの規模や内容に応じて、収入と支出を明確に見積もることが重要です。
収入としては、チケット販売による収入、飲食・物販による収入、スポンサーからの協賛金などが考えられます。
一方、支出としては、会場費、食材費、ドリンク代、人件費、広報費、備品・装飾費など、さまざまな費用が発生します。
チケット価格の設定は、予算と見込み参加人数を考慮しながら、適切な価格を設定する必要があります。原価率や競合イベントの価格も参考にすると良いでしょう。
飲食イベント当日をスムーズに進めるためには、事前にしっかりと運営体制を整えておくことが重要です。円滑なイベント運営のため、まずは受付、調理、ドリンク、配膳、会計、清掃などの役割分担を決めましょう。
次に、当日迷うことのないよう、タイムスケジュールも作成します。イベント開始・終了時刻だけでなく、準備や片付けの時間、スタッフの休憩時間も組み込んでおくことがポイントです。
さらに、どんなに綿密に計画を立てていても、イベント当日は予測不能なトラブルが発生する可能性があります。急な天候悪化や来場者数の変動、食材の不足、スタッフの欠員などに備え、雨天時の代替会場の確保や、食材の追加発注先、スタッフの緊急連絡網などを準備しておきましょう。
飲食イベントを開催するには、安全な食品を提供し、法令遵守の観点から、必要な許可や届出を適切に行う必要があります。本項目では、以下の許可・届出について解説します。
それぞれの許可・届出について、詳しく見ていきましょう。
飲食イベントで食品を提供する場合、食品衛生法に基づいた許可や届出が必要になります。
原則として、飲食物を提供する場合は「食品衛生法」に基づき、食品営業許可が必要です。特に調理を行う場合は、許可が必須になります。ただし、営業許可を取得している飲食店から仕入れた弁当や惣菜をそのまま提供する場合には、営業許可は不要です。
食品営業許可を取得した場合、各施設に「食品衛生責任者」を1名以上設置することが法律で義務付けられています。食品衛生責任者の資格要件としては、以下のいずれかを満たしている必要があります。
飲食イベントの内容によっては、その他にも必要な許可・届出がある場合があるので、事前に確認しておきましょう。
参考:「改正食品衛生法の営業許可と届出(令和3年6月1日から施行)」
飲食イベントを開催するにあたって、公道に屋台やテーブルなどを設置する場合には、「道路交通法」に基づき道路使用許可が必要になります。許可を受けるためには、所轄の警察署に申請する必要があります。無許可で使用すると道路交通法違反となる可能性があるため注意してください。
申請手続きは、イベント開催日の2週間前までに済ませるようにしましょう。ただし、地域やイベントの規模によっては、1ヶ月前など、より早めに申請が求められることもあるため、具体的な申請期限については、事前に所轄の警察署に確認してください。
食品衛生法に基づく許可以外にも、飲食イベントの内容によっては、事前に取得が必要な許可・届出があります。
例えば、以下のような許可・届出が挙げられます。
許可・届出 |
内容 |
備考 |
期限付酒類小売業免許 |
イベントでアルコール飲料を提供する場合に必要 |
「申請」と「届出」があり、該当する要件によって手続きに違いがある |
露店等の開設届出書 |
火気使用器具等を使ったキッチンカーを出店する場合に必要 |
火災予防のため、消火器の設置などが求められる場合がある |
上記以外にも、イベントの内容によっては、警察署への届出が必要となる場合があるでしょう。
必要な許可や届出は、イベントの規模や内容によって異なるため、事前に開催地の保健所や警察署に確認することをおすすめします。
参考:「期限付酒類小売業免許について|国税庁」
「 東京消防庁<府中消防署><安全・安心情報><トピック・多数の者の集合する催しにおける火災予防について> 」
近年では、ただ飲食を楽しむだけでなく、イベントのテーマや体験を通してお客さまに満足感を与える飲食イベントが増えています。
本項目では、魅力的な飲食イベントの例をご紹介します。
これらの例を参考に、お客さまの心を掴む魅力的なイベントを企画してみましょう。
近年の食トレンドに注目したイベントは、食への関心の高まりから集客が見込める魅力的な企画といえます。
例えば、グルテンフリー専門店を集めたフードフェスや、発酵食品を使った料理を提供するイベント、ヴィーガン・ベジタリアン向けの料理教室などは、食にこだわりのある層へ効果的にアプローチできます。
社会的な関心の高まりも追い風となり、メディアに取り上げられる可能性も高まるでしょう。イベントを通して食の最新情報を発信することで、お客さまだけでなく出店者にとっても有益な機会になります。
地域活性化に貢献する飲食イベントは、「地元食材の消費拡大」と「地域の魅力発信」を明確な目的にして企画しましょう。
例えば、地元農家と連携した「収穫祭」や、地域ブランド食材を使ったバーベキュー大会で地元食材の魅力をアピールするなどが考えられます。
さらに、イベント収益の一部を地域に還元したり、地域住民が参加できる企画を取り入れることで、地域貢献をより意識したイベントにできるでしょう。
近年は、ただ食事を楽しむだけでなく、お客さま自らが体験を通じて「食」について深く理解できる体験型コンテンツを取り入れた飲食イベントも人気を集めています。
例えば、憧れのシェフから直接指導を受けられる料理教室はいかがでしょうか。普段は入れないお店の厨房で、食材の選び方から盛り付けまで、プロの技を間近で見ながら本格的なメニューに挑戦できます。
また、農園を訪れて旬の野菜や果物を収穫する体験もおすすめです。土の感触や採れたての食材の瑞々しさを五感で感じながら、農業への理解を深めることができます。自分で収穫した食材をその場で味わえるのも魅力です。
五感を研ぎ澄まし、新たな発見と感動に出会えるイベントを企画しましょう。体験型コンテンツは、お客さまに新たな発見や感動を提供するだけでなく、食への関心を高めるきっかけにもなります。
季節に合わせたイベントは、旬の食材を味わえたり、その時期ならではの雰囲気を楽しめたりする点が魅力です。
例えば、春には桜の開花に合わせて、美しい景観とともに食事を楽しめるイベントや、夏にはビアガーデンやバーベキューなど、開放的な空間で開催するイベントが人気を集めます。
秋には、収穫の季節に合わせたグルメフェスや、ハロウィンにちなんだイベントなども喜ばれるでしょう。
冬は、クリスマスや年末年始のイベントに合わせて、特別なメニューを提供したり、温かい料理を提供したりするのもおすすめです。
季節ごとのイベント企画については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
『春のイベント企画とは?季節感のあるイベントで集客や販促につなげよう』
『夏のイベント企画アイデア11選!盛り上がること間違いなし』
『子供が喜ぶ企画で集客力アップ!冬のイベント企画アイデアを紹介』
飲食イベントを成功させるには、集客力アップと顧客満足度アップの両方を意識することが重要です。
以上のポイントについて詳しく見ていきましょう。
飲食イベントの成功には、効果的な宣伝活動が欠かせません。多くの人の目に触れるよう、さまざまな媒体を駆使して情報を発信しましょう。
例えば、費用を抑えながら拡散できるSNSは、若年層を中心に集客したい場合に有効です。特定の地域や属性の人々に情報を届けたい場合は、チラシやポスターの配布も効果的です。
地域情報誌やグルメサイトなどのメディアに掲載したり、インフルエンサーに紹介を依頼したりするのも良いでしょう。信頼性や専門性の高い情報発信によって、イベントへの参加意欲を高めることができます。
それぞれの媒体の特徴を理解し、予算やターゲット層に最適な方法を組み合わせることで、より効果的にイベントをPRできるでしょう。
イベントの告知や宣伝方法については以下の記事でも紹介しています。ぜひご覧ください。
『TikTokの集客効果は?上手に活用してイベント集客につなげよう』
『X(旧Twitter)集客は難しい?運用や集客のコツを紹介』
『Instagramのリールとは?リールを活用した効果的な告知方法』
飲食イベントは、ただ美味しいものを提供すれば良いというわけではありません。お客さまの記憶に残るような魅力的な空間を演出することで、満足度を高め、SNSでの拡散やリピートにつなげることができます。
例えば、イベントのテーマやコンセプトに合わせた装飾を施したり、写真撮影スポットを設けたりすることは有効な手段です。照明や音響を変えるだけでも、空間の雰囲気は大きく変わります。
お客さまにメッセージを書いてもらうボードを設置するなど、参加型の装飾も効果的でしょう。地域の伝統工芸品を展示する、地元のアーティストにライブを行ってもらうなど、地域の魅力を空間演出に活かすこともできます。
空間演出は、イベントのテーマやターゲット、会場の広さなどによって最適な方法が異なります。お客さまが「また来たい」と思えるような、魅力的な空間作りを目指しましょう。
近年、現金を使わずにスマートフォンやクレジットカードで支払いができるキャッシュレス決済が普及しています。飲食イベントでもキャッシュレス決済を導入することで、お客さまと主催者双方にとって多くのメリットがあります。
お客さまにとっては、並ぶ時間が減り、スムーズに会計ができるようになること、現金を持ち歩く必要がなくなり、盗難のリスク軽減につながることがメリットとして挙げられます。主催者にとっては、現金の管理の手間が省け、会計ミスを減らせること、釣銭の準備が不要になるため、運営を効率化できることがメリットとして挙げられます。
キャッシュレス決済サービスには、クレジットカード決済、電子マネー決済、QRコード決済などさまざまな種類があります。イベントの規模やターゲット層に合ったサービスを導入しましょう。
数日間に渡ってイベントを開催する場合は、期間中何度でも利用できるクーポンを配布するのも効果的です。SNSキャンペーンを実施する場合は、イベント専用のハッシュタグを設定して拡散を狙いましょう。
また、イベントで利用できる割引クーポンや、次回以降の来店で利用できるクーポンを配布するのも効果的です。
複数店舗が参加するイベントであれば、各店舗を巡ってスタンプを集めると特典がもらえるスタンプラリーなども考えられます。また、イベントの様子をSNSに投稿した人に抽選でプレゼントが当たるキャンペーンや、イベントに関するアンケートに回答した人に特典をプレゼントするのもおすすめです。
オンラインチケットを導入することで、事前に参加者とチケット情報を紐づけておくことができるため、当日の受付業務をスムーズに行うことができます。
また、販売と同時に集金できるため、イベント準備の資金繰りが安定するというメリットもあります。さらに、参加者の属性に合わせたイベントの分析や、次回開催時のマーケティングに活用することも可能です。
飲食イベントを開催する際には、イベントの集客や顧客管理を効率化できるオンラインチケットシステムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
飲食イベントの集客や販売促進には、イベントチケット販売システムの導入が効果的です。
そこで最後に、「チケットfor LINE Hybrid」をご紹介します。
チケットfor LINE Hybridは、LINE公式アカウントと連携したイベントチケット販売システムです。チケットfor LINE Hybridを利用すれば、LINEでイベントを宣伝し、イベントページへの誘導やチケット購入を促すなど、シームレスな集客につなげることが可能です。イベント準備にかかる時間や手間を削減できるだけでなく、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
導入を検討されている方は、以下のURLからお気軽にお問い合わせください。
飲食イベントは、イベントを主催する企業の知名度や好感度の向上、地域貢献、顧客満足度の向上など、多くのメリットがあります。イベントを成功させるには、魅力的なテーマ設定やメニュー開発、入念な準備と当日の円滑な運営が欠かせません。
さらに、再来店や口コミを促進するためのキャンペーンや、オンラインチケットの導入によって、イベントに対する満足度を最大化できるでしょう。
飲食イベントは、適切な計画と準備によって、大きな成功を収めることができます。今回の記事を参考にして、魅力的なイベントを開催してください。
チケット for LINE Hybirdに関するすべての情報を1冊にまとめた資料です。チケット for LINE Hybridの機能や活用事例を紹介しています。